行政書士通信講座のおすすめ比較ランキング【2024年】

行政書士とは、難関の法律系国家資格です。令和5年度の合格率は13.98%で、1年から2年ほど勉強しなければ合格は難しいでしょう。

最近では、行政書士資格の勉強はスマホやパソコンで勉強できる「通信講座」が主流。

法律系資格の有名予備校である「伊藤塾」や「TAC」だけでなく、通信講座専門の「スタディング」や「フォーサイト」「ユーキャン」の人気が高まっています。

通信講座	スタディング	フォーサイト	ユーキャン
初心者向けコース	コンプリート	バリューセット	行政書士講座
受講料	59,400円	94,800円	63,000円
割引キャンペーン	Wライセンス応援割	なし	なし
割引後料金	53,900円	–	–

特にスタディングは、合格実績が高く、初心者が合格を目指す上でおすすめの通信講座です。費用をなるべく抑えたい方にもおすすめです。最短合格を狙う方は、教材量の少ないフォーサイトがおすすめです。

本記事は、令和元年度に行われた行政書士試験（合格率11.5%）に合格した執筆者の金井が、これから行政書士を目指す方に向けてお役に立てるような情報をまとめております。

今回紹介するおすすめの行政書士通信講座は下記の通りです。

おすすめの行政書士通信講座だけでなく、初心者の方をはじめ大学生や社会人など、幅広い層に向けて選び方も解説しています。

受講する行政書士通信講座で合格率が大きく変わるため、失敗しないようにしましょう。最短で行政書士に合格したい方、受講する行政書士通信講座に迷っている方は最後までご覧ください。

行政書士通信講座のおすすめ比較ランキング12選

受講する行政書士講座によって、値段や勉強のサポート体制が異なります。自分に合った講座を選んで合格を目指しましょう。

通信講座	受講料	割引キャンペーン	割引後料金	通学講座の選択
スタディング	59,400円	Wライセンス応援割	53,900円	不可
フォーサイト	94,800円	なし	–	不可
ユーキャン	63,000円	なし	–	不可
アガルート	184,800円	早期キャンペーン20%OFF	147,840円	不可
TAC	242,000円	早割キャンペーン第2弾（11/1～12/26）	187,000円	可
伊藤塾	218,000円	早期申込割引	188,000円	可
キャリカレ	49,600円	なし	–	不可
LEC	235,000円	クーポン	195,000円	可
資格スクエア	165,000円	なし	–	不可
クレアール	169,000円	なし	–	不可
東京法経学院	94,100円	なし	–	不可
資格の大原	203,000円	早割キャンペーン	188,000円	不可

それぞれ詳しく見ていきます。

当記事における行政書士通信講座のランキング掲載根拠は行政書士通信講座のランキング掲載基準についてをご覧ください。

フォーサイトは最短合格を目指せる！

初心者向けコース	バリューセット
受講料	94,800円
割引キャンペーン	なし
割引後料金	–

フォーサイトの公式サイトはこちら

フォーサイト行政書士講座は、20年の歴史を持つ行政書士講座が有名な通信教育サービスです。行政書士講座は、毎年高い合格実績があります。フォーサイト受講者の合格率は54.1%です。条件を満たした半数以上の受講生が行政書士に合格しています。累計の受講者数は、8万人を超えており、これまでに数多くの行政書士を輩出しています。

人気のコースは94,800円のバリューセットです。講座時間は約67時間あり、フルカラーの製本テキストが付属します。

• 最短合格主義のフルカラーテキストが人気！
• 最短4か月で合格！短期合格が実現
• 不合格の場合は全額返金保証で安心

フォーサイトが行政書士受験生から選ばれる理由を見ていきましょう。

最短合格主義のフルカラーテキストが人気！

フォーサイトの高い合格率を支えているのが人気のフルカラーテキストです。合格者の94%がテキストに満足をしているそうです。法律のテキストは難解で理解しにくいですが、フォーサイトのテキストは複雑な事例をイラスト・図を用いて分かりやすく解説してくれます。過去問とテキストが繋がっており、過去問で分からない点はすぐにテキストで復習することができます。

最短4か月で合格！短期合格が実現

フォーサイトの行政書士講座は「満点主義ではなく、合格点主義」を採用しています。合格者の特徴として、短期合格者が多くいることです。中には、初学者でありながら、4か月520時間の勉強で短期合格された方もいます。

行政書士は、60%以上の正答率があれば合格できるため、難しい問題よりも基本的な知識に正答できるかが重要です。フォーサイトでは、ボリュームを抑えて、基本知識を何度も復習し、確実に理解できるような設計となっています。

不合格の場合は全額返金保証で安心

フォーサイトの全額返金保証制度は、バリューセット3を受講した方に限り条件を満たした場合、受講料が全額返金されます。94,800円が返ってくるため、お金を無駄にしたくない方におすすめです。

全額返金の条件は、eラーニングの学習テストにおいて一定の結果が必要となります。条件を超えることを目標に勉強することで、合格に近づきやすくなるため、モチベーションのアップにも繋がります。

フォーサイトの公式サイトはこちら

ユーキャンは分かりやすい漫画解説が人気

初心者向けコース	行政書士講座
受講料	63,000円
割引キャンペーン	なし
割引後料金	–

ユーキャンの公式サイトはこちら

ユーキャンは160種以上の資格に対応した通信教育です。最近では、テキストだけでなく動画講義も用いて学習ができます。行政書士講座は、ユーキャンの人気講座ランキング第12位を獲得しています。通信教育の歴史が長く、教材のクオリティに定評があり、確かな実績を残しています。

コースは一つのみで、受講料は63,000円です。16回の分割払いが可能で、月々3,980円で受講できます。分割払いを利用した際の総計は63,680円です。

• 漫画を用いて楽しみながら学べるカラーテキスト
• 過去10年間の合格者数2,198名！安心の実績
• 全7回の添削課題で計画的な学習ができる

ユーキャン行政書士通信講座の3つの特徴について見ていきます。

漫画を用いて楽しみながら学べるカラーテキスト

ユーキャンのカラーテキストは、初学者用の「入門テキスト」と「応用テキスト」の2種類が用意されています。テキストの特徴は、事例を漫画で解説している点が挙げられます。法律を身近に感じながら、楽しく学べるため、勉強のストレス軽減に繋がります。

過去10年間の合格者数2,198名！安心の実績

ユーキャンの行政書士講座は10年以上の歴史があり、累計の合格者数は2,000人を超えています。合格率は公表されていませんが、毎年多くの方がユーキャン行政書士講座を通じて合格しています。ユーキャンの教材を信じて勉強すれば、合格に近づくことができます。

全7回の添削課題で計画的な学習ができる

ユーキャンの特徴として添削課題があります。提出の期日に定められた課題を提出すると、講師から適切なアドバイスがもらえます。

一人で勉強している方は、講師からの励ましのコメントにモチベーションが上がることもあるでしょう。また、添削課題は全部で7回あります。全ての課題に取り組むことで、本試験に向けた計画的な勉強ができます。

ユーキャンの公式サイトはこちら

TACは難関資格に特化した最大手の予備校

初心者向けコース	プレミアム本科生
受講料	242,000円
割引キャンペーン	早割キャンペーン第2弾（11/1～12/26）
割引後料金	187,000円

TACは難関国家資格に特化した資格予備校です。資格予備校としての歴史は古く、高い知名度があります。行政書士講座は、過去10年間で1,759に合格者を輩出しています。通学タイプの塾のイメージが強いですが、近年はWEB通信講座やDVD通信講座にも力を入れています。

通信講座専門の予備校と比較すると高い受講料が特徴です。TAC教材研究を得意としており、市販のテキストを含めて高い評価を得ています。実力派の有名講師の元で勉強をすることができます。

• 教材に自信あり！TACオリジナルテキストで最短合格
• 各種キャンペーンの利用でお得に受講

TAC行政書士講座の特徴を詳しく見ていきましょう。

教材に自信あり！TACオリジナルテキストで最短合格

TAC行政書士講座の最大の特徴は、オリジナルテキストにあります。TACは「みんなが欲しかったシリーズ」や司法試験を初めとした各法律資格の人気市販テキストを販売しており、テキスト作成に定評があります。行政書士講座においても、評価は高く、法律の全体像を掴みながら勉強ができます。過去問の問題解説が丁寧であり、疑問点を残すことなく勉強を進められます。

各種キャンペーンの利用でお得に受講

TACでは、受講するタイミングによって利用できるキャンペーンが異なります。基本的に、申し込みが早いほど「早割キャンペーン」をお得に利用できます。また、一般教育訓練給付制度の対象講座のため、条件を満たした方に限り、受講費用の20%（最大10万円）が至急されます。

伊藤塾は難関法律資格に特化した予備校

初心者向けコース	行政書士合格講座 スタンダードコース
受講料	218,000円
割引キャンペーン	早期申込割引
割引後料金	188,000円

伊藤塾は、元々司法試験塾としてスタートしています。現在は、行政書士を始めとした難関法律資格に特化した講座を開講しています。法律専門予備校として、クオリティの高い教材を開発しています。

初学者向けコースの受講料は218,000円です。比較的高い受講料ですが、月1回のzoomライブやオンライン質問会の開催などWEB受講でも安心の勉強サポート体制があります。

• 分かりやすいテキストが人気！ベストセラー教材もあり
• 合格後の繋がりもある伊藤塾の同窓会

伊藤塾の行政書士講座の特徴について見ていきましょう。

分かりやすいテキストが人気！ベストセラー教材もあり

伊藤塾は、司法試験塾をベースとしているため教材開発に力を入れています。伊藤塾が販売する「うかる！行政書士シリーズ」は、行政書士試験対策テキストのベストセラーです。通信講座では、WEB講義に合わせた最適なオリジナルテキストが用意されています。講義だけでなく、テキストでも勉強をしたい方におすすめです。

合格後の繋がりもある伊藤塾の同窓会

伊藤塾は、行政書士試験に合格後に同窓会「秋桜会（こすもすかい）」に入会できます。会員限定の勉強会や研究会を通じて、同業の行政書士や実務家との繋がりが作れます。行政書士の開業を見据えている方は、伊藤塾の行政書士講座がおすすめです。

キャリカレ は5万円以下で受講でき独自サービスが豊富

初心者向けコース	行政書士講座
受講料	49,600円
割引キャンペーン	なし
割引後料金	–

キャリカレは、有名資格だけでなくマイナー資格まで幅広く取り揃えた通信教育講座です。行政書士講座の受講料は、安く49,600円です。法律に特化した通信講座ではないため、テキストや動画が少し分かりにくいといった声もあります。独自のサービスやオプションがあるため気になる方はチェックしておきましょう。

• 行政書士合格後の開業・転職支援サービスがある
• 行政書士に合格すると社会保険労務士講座を無料受講できる

キャリカレの2つの特徴を見ていきましょう。

行政書士合格後の開業・転職支援サービスがある

キャリカレは、資格予備校の中では難しい開業・転職支援サービスがあります。行政書士の資格を活かした転職のサポートを受けられます。また、開業に必要なホームページ制作を支援するサービスもあります。

行政書士に合格すると社会保険労務士講座を無料受講できる

キャリカレの行政書士講座を通じて合格すると、キャリカレの講座の中から一つ無料で受講ができます。行政書士のダブルライセンスとして人気の「社会保険労務士」や「宅地建物取引士」の講座を受講できます。他の資格も狙っている方は、キャリカレがおすすめです。

LECは1984年から受験指導を行う長年の実績がある

初心者向けコース	2024年合格目標パーフェクトコース
受講料	235,000円
割引キャンペーン	クーポン
割引後料金	195,000円

LECは、TACと同じく難関法律系資格を中心に全国展開する大手の予備校です。行政書士講座の歴史は長く、通塾・通信タイプともにこれまで数多くの受講生が学んできました。コースやプランが複雑なため、自身に最適なコースを探すのが難しい面もあります。

受講料は高いが長年の実績と高い合格率がポイント

行政書士講座は10万円以下で受講できる講座が多い中、LECは20万円以上かかります。受講料は高いものの、合格率は約49%の実績があります。これまでにLECを受講したことのある方や、他の講座にも興味のある方は詳細を確認してみましょう。

資格スクエアはカリスマ講師による人気講座が受けられる

初心者向けコース	【24年】1年合格講座
受講料	165,000円
割引キャンペーン	なし
割引後料金	–

資格スクエアは、法律系の難関資格に特化した通信講座です。2013年からサービスが開始され10年目を迎えています。

• 講座時間はたっぷり230時間！効率よくインプット可能
• 通学しているかのようなライブ風スタイル受講
• 大手予備校のカリスマ講師「森広志講師」が解説

資格のスクエアの行政書士講座には3つのポイントがあります。

講座時間はたっぷり230時間！効率よくインプット可能

資格スクエアの講座時間は、約230時間です。他の通信講座と比較するとかなり長いことが分かります。試験にあまり出題されない問題を多く解説している分けではなく、細かく丁寧に解説していることから講座時間が長くなっています。単純な暗記ではなく、基礎や考え方をしっかりと理解してインプットしたい方におすすめです。

通塾しているかのようなライブ風スタイル受講

資格スクエアの動画講義はライブ風スタイルを採用しています。スライド資料を用いることもありますが、実際のテキストを移しながら解説してくれます。通塾タイプのように対面で講座を受けているような感覚になります。

大手予備校のカリスマ講師「森広志講師」が解説

資格スクエアの行政書士講座を担当する森広志講師は、大手の法律系資格予備校で講師を歴任してきました。難しい法律用語を分かりやすく、かみ砕いて説明してくれるため、初学者でも法律を理解しやすいと評判です。資格スクエアでは、事前に無料講義体験をすることもできますので、チェックしておきましょう。

クレアール は士業資格専門の予備校！資格指導歴54年

初心者向けコース	【初学者対象】完全合格カレッジコース
受講料	169,000円
割引キャンペーン	なし
割引後料金	–

クレアールは士業資格専門のWEB通信スクールです。できるだけ短い時間で最小の労力で合格することを目標としています。講座のカリキュラムも最短合格を目指した設計となっています。行政書士講座は、初学者コース・学習経験者コースに分かれています。自分のレベルに合わせてコースを選択できます。クレアールの特徴を二つご紹介します。

• 疑問点を解消！無料で何度でも質問ができる制度あり
• 認知心理学を活用した問題演習ツールCROSS STUDYが話題

クレアール行政書士通信講座の2つのポイントをご紹介します。

疑問点を解消！無料で何度でも質問ができる制度あり

クレアールは、講座の疑問点をメールで何度も質問できます。多くの講座では、有料オプションであったり、質問回数に制限があります。法律の勉強は、理解しにくい点が多いことが特徴です。誤った解釈や理解をしていると、応用問題に正答することが難しくなります。気軽に何度でも質問ができる制度は嬉しいポイントです。他にも、学習方法について相談もできます。行き詰った時や伸び悩んだ時は相談してみましょう。

認知心理学を活用した問題演習ツールCROSS STUDYが話題

クレアールの提唱する「非常識合格法（満点ではなく合格点を目指す）」を実践するために、認知心理学に基づいた問題演習ツールCROSS STUDYがあります。CROSS STUDYは、記憶の定着を高めるための演習・復習問題を適切なタイミングで表示してくれます。

最近リリースされた機能であり、行政書士の講座に対応しています。詳細は公式ホームページから確認しましょう。

東京法経学院は利用しやすい合格返金制度に注目

初心者向けコース	新・最短合格講座[総合コース]
受講料	94,100円
割引キャンペーン	なし
割引後料金	–

東京法経学院は、行政書士などの法律系国家資格専門の法律専門学校です。1961年に設立しており、歴史が長く、受験指導において定評があります。東京法経学院の受講料は94,100円です。受講料自体は、安くありませんが、全額返金制度が充実しているためお得に受講できます。

• 本試験を意識したアウトプットの練習ができる答練
• 合格者の全額返金制度が利用しやすい！

東京法経学院の特徴は2点あります。

本試験を意識したアウトプットの練習ができる答練

クレアールでは、行政書士試験の合格で最も大切なアウトプットの練習が行える答練（答案練習会）を受講できます。本試験を意識したクレアールオリジナルの答練を受けることで、インプットした知識をアウトプットする練習ができます。他にも、記述式講座もあり、充実した解説を元に、記述試験を得点源にすることもできます。

合格者の全額返金制度が利用しやすい！

合格者への講座料金全額返金制度は、いくつかの予備校で実施されています。しかし、利用条件が厳しく、特定の課題の成績によって利用できるかどうかが変わります。クレアールでは、比較的条件が緩く、合格者座談会・インタビューに参加することで返金の対象となるようです。なお、申請期間は合格から1か月以内のため注意が必要です。詳細は公式ホームページをチェックしましょう。

資格の大原 は一発合格を目指す充実のカリキュラム

初心者向けコース	行政書士合格コース(Webライブ） Web通信
受講料	203,000円
割引キャンペーン	早割キャンペーン
割引後料金	188,000円

資格の大原の公式サイトはこちら

資格の大原は、最短合格を目指す資格取得講座です。元々、教室通学をメインにサービスを行っていました。最近は、Web通信やDVD通信のコースも設置しています。行政書士のWeb通信講座は約20万円です。受講料は高めですが、資格の大原ならではの特徴があり、一発合格に向けた正しい勉強ができます。

• リアルタイムで受講できるWebライブが人気
• アウトプット講義が充実！本試験で合格点を目指せる

資格の大原の人気の秘訣について見ていきましょう。

リアルタイムで受講できるWebライブが人気

資格の大原は、事前に録画された講義の視聴だけでなく、リアルタイムで受講できるWebライブがあります。決められた日時に講義がスタートするため、勉強習慣を身につけやすく、学習のペースメーカーとして活用できます。

他の通信講座の場合、自身で勉強スケジュールを立てなければいけません。資格の大原であれば、学校のようにスケジュールが決められています。一人で勉強を続けられるか不安な方におすすめです。

アウトプット講義が充実！本試験で合格点を目指せる

資格の大原の行政書士講座の特徴は、アウトプット演習の多さにあります。定期的な模擬試験や演習問題が用意されています。11月の試験の直前期には、アウトプット講義が増えます。テキストで学んだ知識を得点に繋げるため演習をこなすことで、最短で合格点到達を目指します。

資格の大原の公式サイトはこちら

行政書士通信講座の初心者は合格率を比較して選ぼう

初心者の方が行政書士通信講座を選ぶ際に、最も重視するべきポイントは合格率です。

初心者の方必見の「通信講座の選び方」について見ていきましょう。

行政書士試験の最新の合格率は13.98％！50%以上だと安心できる

行政書士試験の合格率は、他の資格試験と比較しても低いことで知られています。例年の行政書士の合格率は約10%前後です。10人に1人しか合格できない難関資格であることが分かります。

初心者の方は、合格率の高い行政書士講座を選ぶことがおすすめです。多くの通信講座では合格率を公開していません。しかし、合格率を公開している通信講座が一部あります。例えば、合格率が高いことで有名な「アガルート」や「フォーサイト」が挙げられます。アガルートの受講生の合格率は約56%で、フォーサイトは約54%です。二人に一人が合格しています。

行政書士試験の合格率を高めたい方は、合格率50%以上の講座に申し込むことがおすすめです。なお、注意点として講座の合格率は、課題や履修状況における一定の条件を満たした受講生数から算出されています。講座の申し込み者の50%以上が合格できるわけではないため注意しましょう。

教材はテキストと動画講座がポイント！自分にあった教材を選ぼう

通信講座を選ぶ上で大切なことは教材（テキストと動画講座）です。自分に合った教材を選ぶことで、ストレスなく楽しみながら勉強ができるため綿密にリサーチしておきましょう。

例えば、大手の予備校ではテキストの質が非常に高い傾向にあり、体系的かつ詳細な解説が特徴です。これに対して、オンラインに特化した予備校では、動画講座が分かりやすく、視覚的にも理解しやすい内容で構成されています。

また、教材の選択においては、網羅性も重要なポイントです。場合によっては、市販のテキストや過去問を補足的に使用しないと合格が難しいこともあります。そのため、教材が試験範囲をどれだけ広範にカバーしているか、また特定の分野に特化しているかなど、その教材の特徴を理解しましょう。

教材選びは、個々の学習スタイルや理解のしやすさに大きく依存するため、自分にとって最適な教材を選ぶことが、行政書士試験の合格への道を大きく左右します。

テキストは大手予備校の方が解説が分かりやすい

テキストは、通信講座によって紙ベースの製本タイプとWeb上でしか閲覧できないタイプに分かれます。勉強をする上では、紙ベースのテキストがあると勉強しやすいといえます。

テキストのクオリティついては、大手の予備校の方が評判が高い傾向にあります。特に、TACやLECなどの法律資格専門の老舗予備校が提供するテキストは、その分かりやすい解説で知られています。長年の教材開発によって、複雑な法律の概念や条文を明快かつ理解しやすく解説しています。

一方で、オンライン専門の予備校の中には、教材の網羅性が低かったり、法律の説明が分かりにくい場合があります。初学者にとっては勉強がしにくいかもしれません。テキストに不満がある場合、市販のテキストの併用も検討しましょう。人気の市販テキストは、大手の予備校から出版されており、質の良い教材で勉強できます。

動画講座はオンライン専門予備校が分かりやすく人気

動画講座は、予備校によって大きく異なります。一部の講座では、実際の教室での講義をそのまま撮影したものが使用されることがあります。これに対し、オンライン専門の予備校では、専用スタジオで撮影されており、スマホでの学習に最適化されています。例えば、スタディングでは、紙のテキストを使用せず、動画講義のみで演習問題まで解くことができます。

動画講座選びにおいては、担当講師も重要です。講師の雰囲気や勉強の進め方などは人によって個性がでます。そのため、受講前には担当講師について確認しておきましょう。多くのオンライン予備校では動画講座の無料体験を提供しています。事前に体験受講することで、自分に合った講座を見つけやすくなるでしょう。

初心者でも挫折しないようなサポート体制を確認

行政書士の勉強は、特に法律初学者にとっては難易度が高いといえます。難解な法律用語を理解するのは簡単ではありません。そのため、初心者の方は、挫折してしまうことがあります。挫折を避けるためには、学習サポート機能が充実している講座を選ぶことが大切です。学習サポート体制が充実している通信講座は「スタディング」や「アガルート」が挙げられます。

学習サポートの注目すべきポイントは、質問制度、記述式問題対策の有無です。行政書士の勉強には、疑問や理解できない点が生じます。自己流の誤った解釈で学習を進めてしまうと勉強の効率が下がってしまいます。講師や専門家に直接質問することで、すぐに正しい知識や理解を得ることができます。

また、記述式問題対策も重要です。通信講座の中には記述式問題の添削制度を行っていることもあります。自分の解答を添削してもらい、適切なフィードバックが貰えます。足りていない知識や理解度を客観的に把握できるため、今後の学習に活かしやすくなります。なお、多くの通信講座では質問制度が有料オプションであったり、質問の回数に制限があるため注意が必要です。

他にも、勉強仲間を作ることができるSNS機能を備えた講座もあります。スタディングでは、行政書士受験生同士でコミュニケーションを取ることができます。孤独になりがちな通信講座の勉強ですが、挫折せずにモチベーションを高めながら勉強できます。

安い受講料よりも内容が充実している通信講座にしよう

行政書士の通信講座を選ぶ際、受講料の安さだけでなく、内容の充実度を重視することが大切です。一般的に行政書士通信講座の受講料は5万円から20万円です。特徴として、通信専門の予備校は比較的安価な傾向にあります。一方で、通学タイプも提供している大手の予備校は、受講料が20万円近くになります。

行政書士は1～2回受験して合格することが多いです。一発合格をすることで、受講料と時間を節約することができます。そのため、受講料の安さではなく内容が充実している講座を選び合格の可能性を高めることが重要です。

内容の充実している講座の特徴として、難関法律資格に特化した予備校であることが挙げられます。教材の研究開発や法律の学習サポートに力を入れているため、質の高い教材や動画講座を利用して勉強できます。

難関法律資格を勉強する人にとって、心強い環境と言えます。受講料がやや高くても、内容が充実している講座を選び、学習効率と合格率を高めて1発合格を狙いましょう。

分割で月額数千円から受講できる通信講座もある

「行政書士の通信講座に20万円を支払うのは高い」と感じる方も多いかと思います。多くの通信講座では、受講料の分割払いができます。分割払いを利用することで、月々の支払い額を大幅に抑えることができます。

例えば、分割払いを利用すれば、月額5,000円から1万円程度で講座を受講することができます。月額の予備校費用が1万円以下であれば利用しやすいでしょう。さらに、一部の講座では、分割払いにおける手数料を無料にするサービスもあります。

講座名	コース	受講料	分割払いの例（月額12回払い）
スタディング	コンプリート	59,400円	約5,000円
アガルート	入門総合講義	184,800円	約15,000円
フォーサイト	バリューセット	94,800円	約8,000円

行政書士通信講座を受講する期間は試験日から逆算

行政書士試験の合格に必要な勉強時間は、一般的に約800時間とされています。必要な勉強期間は、初学者か否か、また法学部出身かどうかによって変わることがあり、概ね600～1000時間あれば十分でしょう。そのため、行政書士試験のための勉強期間は、一般的には1年から10ヶ月程度が目安となります。

たとえば、1日に4時間勉強するとすると、約200日、つまり7ヶ月程度の期間が必要です。もし1日8時間勉強することができれば、3～4ヶ月で合格することも可能です。

行政書士通信講座を受講する最適なタイミングについては、試験日から逆算して計画を立てることが重要です。基本的には、早めに受講を始める方が望ましいです。試験日までに数ヶ月しかない場合は、次年度の試験に向けて準備を始めるのが良いでしょう。一方、半年以上の期間がある場合は、その年の試験に向けて学習を進めていきましょう。

総勉強時間	1日の勉強時間	勉強期間
800時間	4時間	約7か月
800時間	8時間	約3～4か月

行政試験の合格を目指すには、試験日までの残り時間を考慮して、学習計画を立てることが大切です。

行政書士資格の試験は年1回！毎年11月に実施される

行政書士試験は、毎年11月の第2日曜日に実施されます。年に1回のみの実施であり、もし不合格となった場合、次の受験は翌年まで待たなければなりません。受験生にとっては、プレッシャーが大きく難しい試験です。また、受験手数料が約1万円かかるため、なるべく1回で合格できるように勉強していきましょう。

行政書士試験の申し込み期間は毎年7月末から8月末までです。申し込みの期間は、比較的短いため、受験を検討している方は早めに手続きをしましょう。

行政書士通信講座に関するよくある質問とその回答

最後に、行政書士通信講座を受講する前に知っておきたい質問と回答をご紹介します。

行政書士の資格取得にかかる期間はどれくらいですか？

行政書士は、一般的に1年程度の勉強時間が必要です。勉強時間はおおよそ600から1,000時間が目安となります。行政書士試験は、毎年11月の第2日曜日に行われます。遅くとも、1月から3月に勉強を開始するとよいでしょう。また、通信講座を利用して、勉強期間を短縮して合格される方もいます。

行政書士の資格は通信講座に通わず独学でも取得可能ですか？

行政書士の資格は独学でも取得できます。法学部出身や宅建等の法律系資格取得者などの法律に素養のある方であれば、独学で合格する方が多数います。一方で、法律初学者や合格率を高めたい方にとっては、通信講座を利用して効率よく勉強する方がおすすめです。